NETFLIX ドラマ『ザ・シューター』シーズン3 最終話まで見た感想と評価

どうも、管理人です。

今日はNETLIXで、大好きな小説「極大射程」を原作とするドラマ「ザ・シューター」を見ました。

実はシーズン2までは見ていたのですが、シーズン3は手付かずだったので、昨日と今日で一気見しました。

その感想を書いていこうと思います。

「極大射程」ってどんな話?

さて、一応知らない人のためにここから。

原作では、ボブ・リー・スワガーはベトナム戦争で活躍した伝説的な狙撃手。相棒の死と自身の怪我が原因で退役すると、人里離れた山の中に一人で暮らしていました。

しかしそんなボブ・リー・スワガーは巨大な陰謀に巻き込まれ、大統領狙撃未遂でアメリカ中から指名手配されてしまう。

前半はこのような流れになっており、もちろん後半はボブ・リーの天才的な策略によって反撃していくのですが、それは読んでのお楽しみ。

アメリカ南部の空気まで感じられるような文体と、完璧なまでに用意周到で戦闘のプロフェッショナルでありながら、どこかユーモアと余裕さえあるボブ・リーの活躍に、誰もが引き込まれること間違いありません。

スリリングな展開、解き明かされていく陰謀。簡潔でありながら豊かな表現に満ちた文章で、一気に読み切ってしまいます。

また銃器に関する描写はこれでもかというほど詳しく、そちらに興味がある人は別の意味で楽しめるでしょう。

2007年には「ザ・シューター」として映画化

小説は1993年のものなのですが、あまりの人気ぶりに2007年にはマーク・ウォールバーグ主演で「ザ・シューター」として初めて映像化されました。

これが俗に言う映画版 ザ・シューターです。

映画版もストーリーはかなりアレンジ、簡略化されていますが、比較的原作に沿った作りとなっています。

二時間で見切ることができますし、うまくまとまっているのでとても良い映画です。

冒頭のM40で狙撃するシーンなど、スナイパーらしさも実にうまく描かれており、完璧じゃなくてもファンなら楽しめる作品です。

そして何よりマーク・ウォールバーグの雰囲気が、ボブ・リー・スワガーのイメージにぴったり。知的だがそれは本から学んだものではなく、現場で取り入れたもの。そして最後は一本のライフルしか信用しないストイックさ。

この感じが伝わってくるのが嬉しいです。

NETFLIX オリジナル「ザ・シューター」の感想と評価

ではネットフリックスの「ザ・シューター」はどうかと言うと、原作を読んだことのない人には是非おすすめしたい作品。

特にシーズン1は掛け値無しに面白く、間延び感も一切ないままに駆け抜けて終わるので、誰もが面白い!と思うはず。

シーズン2も面白いには面白いのですが、1ほどではないかな?という具合。

そして今回見たシーズン3は……うーん、という終わり方でした。あとはシーズン1を見ているときには展開の面白さで気にならなかった「ボブ・リーらしくない感じ」「極大射程っぽくない感じ」がどんどん気になっていきます。

1. 後手に回っては銃撃戦でカタをつけるスナイパーらしからぬ感じ

まず第一にボブ・リー・スワガーは狙撃手なんです。圧倒的な狙撃の技術と周到に練られた作戦で、紙一重で相手の上をいく。

それが彼のかっこよさであり、強さでもあります。

ドラマではどちらかというと、毎回敵の周到な作戦に追い詰められては、肉体勝負でなんとか勝ち切るという感じ。感情的になっている描写はともかくとして、彼らしからぬ迂闊な行動があまりに多かったように感じます。

2. 主人公の身勝手さが周りを不幸にする

また様々な人を自分のために巻き込んでいった主人公の身勝手さも感じます。

原作では犬と共に静かに暮らす男だったのに、家庭があるにも関わらずないがしろにして、謎解きに熱中する男として表現されていて残念でした。

またシーズン3の最後は彼の中途半端さに苛立ちも覚えるくらいでした。

3. キャラクターが没個性

もう一つだけ付け加えるのなら、ちょっとキャラクターが没個性とも思いました。

メンフィスも、アイザックも、新しく仲間になった女性もみな銃撃戦が強いクールキャラ。

原作では頼りないが信念を突き通すニック・メンフィスが、困惑しながらボブ・リー・スワガーと共に敵と戦っていくあたり魅力的だったのですが、このドラマ版では全員が同列という感じ。

主人公のボブ・リーもクールで強いだけで、あまりにも身勝手で感情移入しきれません。

その点映画版のニック・メンフィスはキャラクターが再現されていて、好印象でした。

4. 銃器にこだわりがなさすぎる

もともと原作のボブ・リー・スワガーはライフルだけを頼りに生き抜き、逆に自分がゼロイン(スコープの着弾点調整)をしたライフルでなければ撃ちたくないというほどの偏屈な人物でした。

そしてその知識があってこそ、敵すべてを出し抜く仕掛けを銃に施したりというストーリーが成り立つのです。

それから彼が使うのは、1993年の小説とはいえ、精度よく作られ、自分で細かいパーツ一つ一つまで完璧に手を入れたボルトアクションライフルです。

ドラマ版では銃器描写が細かいのは良いのですが、最新の拳銃をどんどん使い捨てにして、ライフルもその度に違うものを使い、遠距離射撃でもM4A1ばかりを使っているのはちょっと切ないですね。

狙撃手ならではの戦い方とか、敵へのアプローチの仕方をもっと描いて欲しかったです。

総評

悪い点ばかり書いてしまったのですが、それはやっぱりシーズン3がちょっとダレていたからこそ気になった部分だと思います。

実際このシーズン3の視聴者数がシーズン2の4割減だったということで制作打ち切りになったわけですし、正直そこまで完成度の高いシーズンではなかったかもしれません。

とはいえ、アクションものとしては十分すぎるスリルと面白さです。

個人的には色々な意味であまりにも残念な最終話を除けば、原作を知らない人にはおすすめしたいドラマです。

逆に原作を読んで最高!と思った人は、ドラマ中のボブ・リーにがっかりする可能性も高く、見るのであればシーズン1だけ。あとは映画版にした方が良いと思います。

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